八丈しょめ節Hachijoushome_bushi
ヤアーーおきでみーたときゃおにしまとみたがー
 きたみりゃはちじょうはなーさけじーまー
ショメショメエ
ヤアー 沖で見たときゃ 鬼島と見たが
来て見りゃ 八丈は情け島
ショメ ショメ

ヤアー 八丈八重根の ばらばら松は
誰が伐るやら うすくなる
ショメ ショメ
ヤアー わたしゃ八丈の 萱ぶき育ち
かわらないのが わしの胸
ショメ ショメ

ヤアー 八丈島から 来いとの便り
行かざなるまい 一度(ひとたび)は
ショメ ショメ
ヤアー 下田宵立つ 夜中は三宅
明けりゃ 八丈の神港(かんみなと)
ショメ ショメ

ヤアー 下田宵立つ 夜中は三宅
明けりゃ 八丈の灘を乗る
ショメ ショメ
ヤアー 見やれ水瓶 黄八丈の羽織
わたしゃ頭も 濡らしゃせぬ
ショメ ショメ

ヤアー 木履(ぼくり)直して 袖ひっちかめいて
お前はぞどうか この雨に
ショメ ショメ
ヤアー お前(みや)にあんかも 吾がぼくなろに
甘藷(かんも)の尻尾(しびょ)でも 呉(け)したじゃなし
ショメ ショメ