藍こなし唄Aikonashi_uta
あいのみずならナーーーーーーエせきしょもとーまるー
 ながれるみずならーせきとめんションガエーーーーーエ
藍の水ならナーエ 関所も止まる
流れる水なら 関止めんションガエー

ばんば時雨にナーエ 濡れてはならぬ
藍の小寄せにゃ 濡れてこそションガエー
来いといわれてナーエ その行く夜さは
足の軽さよ 嬉しさよションガエー

西も東もナーエ 南もやめて
わたし思えば 北がよいションガエー
夕べして寝てナーエ 頭が痛い
二度とすまいぞ 木の枕ションガエー

いかな夜な夜なナーエ 新町通い
足袋もせきだも たまるまいションガエー
この殿のよなナーエ 親切はない
雨も降らんのに 傘くれたションガエー

傘はくれたがナーエ 柄のない傘で
さすにさされず 返されずションガエー
子持ち肌でもナーエ かまわにゃお出で
殿は丹後へ あきないにションガエー

殿は丹後へナーエ 何あきないに
お茶や煙草や 藍玉やションガエー
置いておかえりナーエ 手拭いなりと
忘れたとゆて またござれションガエー

親の意見もナーエ 聞かないわたし
女房ぐらいの その意見ションガエー